今日から6月。
5月末である先週末は、毎日いろいろなことがありました。
29日の金曜日、鹿児島県日永良部島で噴火が起きました。
30日の土曜日の夜、地震に見舞われました。
当日午後は、吹奏楽班の保護者説明会がありました。
生徒だけですべて仕切るのが伝統です。
来校した、ほぼ班員と同数の保護者の皆さんに対して、生徒たちは、緊張したり、思いが溢れたりしながらも、順番で活動について説明したり、抱負を一人ひとり語ったり、皆んなで思い入れのある歌を合唱したりしたのですが、その誠実さと一生懸命さに心を打たれました。
続いて会場をかえて行われた野球班の春季保護者総会は、班員数を上回る大勢の保護者でこれまた一杯になりましたが、その終盤に上田で震度3の地震が起きました。
5月最終日、31日の昨日日曜日、尋常でない暑さになりました。
例えば、長野県の南信濃では34.5度を記録、当地の5月の気温としては統計開始以来の最高気温になったそうです。
このように、毎日天変地異があった先月末でしたが、月が替わった今日も暑い日になりました。
今日から衣替えです。
テレビや新聞では、改正道路交通法が施行されると報じています。
本校全日制でも先週の木曜日に安全教室が行われ、上田署の方から説明をいただきましたが、自転車の規則違反・交通事故を繰り返した時の講習が義務付けられました。
事故というのは相手があることなので、100%防ぎ切ることは難しいかもしれません。
それでも、自転車に乗るにしても乗らないにしても、違反をしないことと想像力・予測力を鍛えることで、どの生徒も自転車事故の加害者にも被害者にもならないようにしてほしいと思います。
午前中には校長会の将来像研究委員会がありました。
会場は、県の総合教育センター。
総合教育センターは、県の教員の研修と様々な研究を行う所で、生涯学習センターを併設しています。
以前このブログで触れた初任者研修も、その多くの回がここで行われています。
塩尻駅からは約10km、広丘駅からは約6km山の方に上って行った、塩尻市の片丘という所にあり、一般の方も申し込めば、施設を利用したり、一部研修を受講したりすることもできます。
車で走って行くと、下の写真の右に写っているような、絶対に見落とすことがない位大きな案内板が見え、そこを山側に曲がると、写真中央のように、奥の広大な土地に大きな建物が見えます。

上の写真の左側に目を転じると、所名のボードと入口の様子はこんな感じです。

中に入り、坂道を上って行くと、

ロータリー中央にセンターの理念を刻んだ大きな石碑が現れます。

逆光で、写真自体はカッコよく撮れているものの、石碑の文字は読みにくいのですが、そこには「磨かん 共に」と刻まれています。
「磨く」という動作・行為が成立するためには、2つ以上の物体が必要です。
ここで言う「磨く」は、もちろん、物質を「ピカピカにする」という意味ではなく、教員としての力量や人間性を「高める」という意味で使われているのだと思います。
意識して物質を磨く場合には、通常磨かれる物質だけが輝きを増しますが、人が成長する場合には、実はそうではないと。
「磨かん」の後に「共に」を付けたことで、ここに集って来た受講者が研修を通じてそれぞれに伸びる姿、学び合う中で相互に高め合い成長していく様子、講座を開講している側の職員も一緒に成長していく様と、磨かれる物質だけでなく磨く物質もピカピカになっていくイメージとが重なって、なんともいい感じ、上手い言い方だなあといつも思うのです。
そんなことを考えながら、ロータリーを回り、玄関に向かいます。
玄関は全体がガラス仕様です。

いつの間にか切り絵のようなものがガラスに貼り付けられています。
前はなかったと思います。
いつからどういう目的で貼られたのか、今日は聞き忘れましたが、なんとなくそこに新しい意図を感じました。
今年度中に何度か行く機会があるので、またセンターの人に訊いてみようと思います。