077 中国浙江省から高校生が来る



台風11号が近付いていて、朝から強い雨が降りました。


昼前には上がったものの、この雨のせいで、予定されていた硬式野球の試合は明日に順延になりました。


逆に、中国の浙江省臨安市於潜中学校(日本の高校に相当)との交流には最初から参加することができました。


学校で選抜されて日本に修学旅行に来ている生徒18人、教員・コーディネーターあわせて3人、県観光部から2人が本校に来ました。


今回は、急な話だったこともあり、完全に通常の授業と昼休みの中だけで対応することとしましたが、今後も年内だけで何度もあることを考えるとそれでいいのだと思っています。

実は、この交流の輪の中にアメリカから本校生宅にホームステイしている生徒も混じっています。

日本人の多くは、英語を話すとか他国の人とコミュニケーションを取るとかそういうことをまだ「特別なこと」と思いがちです。

いつも言っていることですが、これからの若者がそういうことを「普通のこと」として、特段構えることもなくできるようになるためには、「環境」と「慣れ」が必要だと考えていて、そういう意味では、高校生活の「日常」の中に(松尾祭は「非日常」でしたが…)外国の生徒がいる、英語で話す、ということが「当り前」になっていくことが大切だと思っているのです。

上田高校ではそんな環境が整いつつあると感じています。


で、今日は、4限目と昼休みは、1年8組の生徒が、「コミュニケーション英語」の名どおりの授業の中で、歓迎セレモニーを含めてホスト役を務め、昼食を一緒に摂り、古城の門の前で記念撮影をしました。

続いて中国生徒を2年6組に連れて行き、ホスト役をバトンタッチ。

2年6組の生徒は5・6時間目の、同じく「コミュニケーション英語」の授業と「社会と情報」の授業で交流し、最後は授業の中でお別れセレモニー。

こういった、実質的かつ効果的でおもてなしの心に満ちたプログラムをSGH担当教員が短期間で組んでくれ、生徒も明るく意欲的に活動・交流していて、どちらも大したものだと改めて思いました。


歓迎セレモニーでの私の挨拶、「你好」以外はゆっくり英語で話しました。




進行は、1年8組のこの2人が行っています。




プレゼントの交換、まずは中国側からいただきました。



生徒の作品で、その意味は、おおよそ、肉を食べなくても竹のある場所に住む方がいい(食事も大事だが、それより住む場所の方が大事)というようなことのようです。


こちらからは、ギターをあしらったオルゴール。



実は長野県はギターの生産量が日本一で、全体の約6割を占めているとか。


1年8組から歌のプレゼント、合唱コンクールで歌った『虹』です。



狭い部屋で聞くと、一層声量を感じる上にハーモニーがとてもきれいで、こうしてコンクール前に毎日練習していたのだろうなと思いました。


修学旅行生からも歌のプレゼント。



一部日本語で歌う場面がありましたが、昨晩10時頃まで歌詞を考え、練習していたそうです。


これは、セレモニー終了後の授業「コミュニケーション英語」でのグルーピングの場面です。



分かりやすいようにプラカードを事前に作成、あっという間にグループができました。


前回、台湾の高級中学校と交流した時と同様、授業見学を終えた先生たちが校長室に見えて、日中それぞれの国の教育事情などについて情報交換をしました。

前回もそうでしたが、生徒が生徒同士で交流している、その時間帯の一部を使ってこういう時間を持つことで、お互いに「へーっ⁈」ということがあったり、「なるほど!」ということがあったりして、引率した先生方との親交も深まりました。



浙江省の皆さんが次の研修先の名古屋に向かうのを見送り、しばらくすると、ウエジョビの比田井美恵校長先生が、我武者羅應援團の松尾祭公演の写真を持って来校してくれました。

お世話になった上に写真まで、本当にありがたいことです。





Posted by 上田高等学校長. at 2015年07月16日21:47