118 的を射る



データによると、日本人の半分近くが「的を得る」(例えば「的を得た発言」)と言うと思っているようですが、的は「得る」ものではなく「射る」もので、その、的を射る大会、東信地区の弓道新人戦の大会長を仰せつかり、昨日・今日と上田城跡公園の上田市弓道場に詰めています。


今日は授業日ではありませんが、そのことについて書きたいと思います。


この弓道場が城跡公園の一番西側、つまり上田高校からは一番遠い所にあるということもあって、近くにいながら弓道場まで来たことはありませんでしたし、長年教員をやっていて、高校生の弓道の大会をしっかり見るのも初めてのことです。




大会の進行は、とてもシステム化されていて、3人ずつのグループが矢を射ている間、次のグループが後ろで控え、1回に4射終わった選手から作法に基づいて次々と退場していきます。




初めてしっかり見る機会を得て、作法を重んじる競技ゆえ、その作法の一つ一つを認識するのも面白いですし、弓道そのものもとても面白い競技だと感じました。


大会は、男女とも、個人戦は自由参加、団体戦は3人1組で1校4チームまで、というルールで運営しているそうで、その中、上田高校は、個人戦で男子が2名県大会に出場、団体戦は女子1チーム、男子2チームが県大会に出場できることになりました。

しかも、そのうち、男子の1チームは、同点決勝の競射の結果、見事東信大会で優勝しました。

各校の新チームのこれまでの状況からは、上田が優勝までするとは他校はほとんど考えていなかったようで、「上田高校は本当に本番に強いですね」というお褒めの言葉をいただきました。

確かに、本番で実力が出せないというよりは、実力以上の力を発揮するというあたりが、上田高校の伝統かもしれないとは思っているところです。





Posted by 上田高等学校長. at 2015年09月26日22:45