ここのところ、めっきり涼しくなって、すっかり秋らしくなりました。
特に今日は寒いような気がします。
終日の曇天も相まって、冬が近づいているなあと感じます。
10月になったのを機に、PC用のテンプレートを、定型のうち、autumn の中からセレクトしてみました。

さて、今日から秋の教育実習が始まりました。
教育実習は夏前、というイメージがありますが、数は少ないものの、大学によっては3年生のこの時期に設定している所もあります。
今回は、音楽の1名だけで、期間は4週間ですので、10月一杯実習することになります。
この春、本校で教育実習を行ったOB・OGのうち、何人かが長野県の採用試験に現役で合格したという知らせが届きました。
また、慶應大SFCのAO入試を受けるために面接練習をした生徒が合格したという知らせも、今日届きました。
大学合格が高校生活の目的ならば、この生徒は早くもこの時点で高校生活は終わりですが、本校の場合、全くそのようなことはなく、高校での学習の集大成の1つとしてセンター試験も受けますし、17日にはプレゼンテーションも行う予定になっています。
大学合格が人生のゴールではない、という当たり前のことを当たり前にわかっています。
本校の場合、AOや推薦は少なく、一般入試がメインですので、3年生の戦いはまだまだ続きます。
それにしても、いい知らせというのは、当たり前ですが、とても嬉しいものです。
さて、先月末、終・始業式の際に触れた、本校の2学期制について、『長野県上田高等学校校史 高校第一編』(130ページ)から引用することにします。
…二学期制の採用は(昭和)25年度からである。清水次郎(教務主任)は、訪問取材に対して「三学期制は第三学期が短すぎる。授業日を多く取り授業を充実させるための措置であった」と答えている。
…本校で最初に作成された25年度の『学校要覧』は9月1日現在で作成され、「…二学期制 前学期 4月1日ー9月30日 後学期 10月1日ー3月31日」と明記されており、同年度の生徒の通知表(ママ)は、一学期と三学期の欄に成績が記載され、二学期の記載が無い。
…『牛歩』(51回卒 3年8組卒業記念文集)は、「昭和26年1月8日 三学期始業式行わる。校長訓話。〔国際情勢とそれに応ずる学生の態度について。赤牟田教授の話あり。学生生活のあり方について〕」とある。同誌は「26年4月、教頭清水先生になる。教頭から〔今年は二学期制実施の旨申し渡された〕」とある。生徒は25年度は三学期制と思っていたようである。二学期制は、25年度途中からの切り替えであろうか。
戦後、昭和23年に、旧制中学校に替わって新制高等学校が発足した際に、本校も上田中学校から上田松尾高等学校に校名が変更になっていて、この校名決定にも紆余曲折があったようですが、この辺の事情はまた後日として、こういう激動の時代に2学期制が導入されたことがわかります。
このようなことを書いていると、今日はもう一つ嬉しいニュースが入りました。
今年のノーベル医学・生理学賞を北里大学特別栄誉教授の大村智氏が受賞したといいます。
こういう話を聞くと、日本人としてとても誇らしい、日本人はやっぱり大したもんだと思います。
感染症などから世界の多くの人を救ったそうで、東京都立墨田工業高校の定時制で教員の経験があり、昼間仕事をし夜勉強する生徒を見て、自分ももっと勉強しなければと思い、東京理科大に昼間通ったといいます。
今年は他の分野でもかなり可能性があるようなことが言われています。
とても楽しみです。