明けましておめでとうございます。
職員は4日から勤務日ですが、学校が始まるのは、全日制が今日から、定時制は明日からです。
今年もどうぞよろしくお願いします。
休み明けということで、朝8時30分から職員連絡会がありました。
連絡会の冒頭、新年の挨拶をした後、申年に因んで日光東照宮の三猿(さんざる、さんえん)の話をしました。
昨年の夏、お盆休みを利用して家族で日光東照宮に行きました。
今年が申年ということを考えると、タイミングよく行ったものだと思いますが、三猿は、表門をくぐってしばらく行った左手に見える「神厩舎(しんきゅうしゃ)」にありました。
神厩舎とは、神に仕える神馬(しんめ)をつなぐ厩(うまや)のことで、猿が馬を守るという信仰に基づいて、参道側に5面、西側に3面、計8面の猿が彫られ、猿の一生を描写することで人間の一生を表していると言われています。

(参道側から見える神厩舎の5面の猿の彫刻)
8面の彫刻はそれぞれ「母に守られる赤ん坊時代」「三猿の教えの幼年期」「独り立ち直前で悩む思春期」「青雲の志を抱く青年期」「挫折と慰め・友情の時期」「出会い・恋愛期」「共に荒波を乗り越える結婚・夫婦期」「妊娠期」を表し、参道側左から2つ目の「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿はそのうちの幼年期を表しているそうです。

彫刻の前の看板には「幼いうちは純真で周囲の影響を受けやすい。だから世の中の悪いことは見聞きせず、悪い言葉を使わせず、良いものだけを与えよ。この時期に良いものを身に付けておけば悪いものに触れ(対し)ても正しい判断(行動)ができる」とありました。
「見ざる、言わざる、聞かざる」という日本語では「何を」がわかりませんが、英語では、上の意味を踏まえて、"See no evil, say(speak) no evil, hear no evil"と訳されていますし、三猿は 'Three wise monkeys, と'wise,が加えられています。
今日の朝会では、幼年期はこのように育てることが大事かもしれないが、高校生は、そういう時期ではない、悪いところも含めて世間を知らないといけない、高校生にとって大事なのは社会とつながることだと考える、と話しました。
さて、今日のスケジュールです。

3年生は、一昨日・昨日の2日間を使って、本番とまったく同じ日程でセンター試験の模試を受け、現在の力と受験のリズムを確認しましたが、今日は特編授業です。
1・2年生は総合試験。
社会とつながり、社会を見て、社会が抱える課題に気づき、その課題を解決するため、あるいは自分がやりたいことを極めるために、大学に進学しようと考える。
そして、自分のやりたいことが目一杯できる大学を選び、その大学に入るために、中途半端でなく、ぶっ倒れるくらい必死に勉強する。
そんな高校生になってほしいと、年の始めに思いました。