今日は、午前と午後、会場も内容も異なる、2つの研修を行いました。
どちらの研修会も、お盆前にもかかわらず、多くの人が集まり、内容のある、活発なものになりました。
順番に話したいと思います。
まず午後です。
全国高校長協会の会長である都立西高校長の宮本先生と、事務局長の小栗先生が、わざわざ東京から長野まで来て、県の校長会と教育委員会事務局を対象に、国の教育施策の方向性や都立高校の取組について、話をしてくださいました。

県のスポーツ会館を借りたため、写真には「toto」の文字も見えますが、自由参加にもかかわらず、100人近い大勢の人がお二人の話に聞き入り、質疑応答や意見交換も活発に行われました。

お二人には、その後の教育懇談会にもご出席をいただきましたが、想像を絶するくらいお忙しい全高長の会長さんと事務局長さんが、揃って地方に来ることはまずあり得ない、画期的なことです。
その上、参加者が口々に「今日は勉強になりました」と言っていたように、いま最もホットな話題について、情報を得、語り合う、実質的で、とても有意義な会になりました。
お二人には心から感謝を申し上げたいと思います。
さらに、宮本会長さんには、この会の前に、上田高校に朝早くから立ち寄っていただき、長野高校の教頭さんとともに、生徒のアメリカ研修旅行の実践について、教員を対象にお話をいただきました。


この研修会は当初、本校SGHの次年度に向けた取組のために、校内研修として考えたものですが、せっかくだからと、各校の校長さんを通じて連絡したところ、全県各地の高校から、校長、教頭、教員12名の参加があり、本校の教頭、教務係、進路指導係、SGH係も加わって活発な会になりました。
本校のフィリピンスタディツアーについても発表をしました。
海外研修の企画に関するノウハウはもちろんのこと、何のための海外研修なのか、海外研修はすべての学校で行うべきなのか、などなど、教育の根幹に関わることにまで議論が及び、日々の教育活動について深慮する機会になりました。
宮本先生の言を借りれば、体験が不足し、同質なもの、好きなものに接点が偏りがちな現代の子どもたちが、学校の外に出て、異質なものと触れ合い、様々な体験をすることで、人としての器を広げ、学びのモチベーションを高めることが大事で、海外研修もそのための手法の一つということになろうかと思います。
本校もそうですが、都立西高校でも長野高校でも、事前・事後を含めた海外研修で、子どもたちは劇的に変わり、周囲にもその影響が及んでいるそうです。
まさにタイムリーと言うべきでしょうが、昨日、Facebook上で、アインシュタインの次の言葉を見つけました。
《 教育とは、学校で習ったすべてのことを忘れてしまった後に、自分の中に残るものをいう。そして、その力を社会が直面する諸問題の解決に役立たせるべく、自ら考え、行動する人間をつくること。それが教育の目的といえよう。》
まさに、我が意を得たり。
海外研修にしても教育改革にしても、結局はツール・手段であり、最も大切な視点は、子どもたちの本質的な成長にとってどれだけ意味があるのか、ということなのだと思います。